農業EXPO2018 in 関西
今回もやって来ました!
コズミックさんとの共同出展です。
今回は角地を取れて前回よりも開放的なブースが完成しました。
5月9日〜11日の3日間の開催です。
たくさんの方と出会えれば良いなと思います。
関西の農家さんも是非来て下さいね!
関西 農業資材EXPO 西日本最大 - 農業の総合展 | リードエグジビションジャパン
育苗が本格的にスタートします
早い方ではGW明けからランナーを出し始めます。
品種によりますが基本は5月中旬からランナー出し始めです。
それまでは出たランナーは切り落として下さいね。
あとは出し始め前に追肥を行い準備万端です。
ランナー取りや、花取りなどの作業はまとめて行い、その後必ず防除して下さい。
傷をつけたら防除
これを守って下さいね。
暴風雨後も傷がつくから、すぐ防除。
ストロビー、ベルクート、ゲッターなどの治療剤を選択して下さい。
苗作りにも意識を
暑い日が続き、イチゴの収穫で忙しい農家さんが多いですね。収穫で手一杯ですからなかなか親株に意識がまわりませんよね。
苗8分
昔から言われますが、苗作りが今後のシーズンを左右することになります。
今手を抜くと後から大変ですよ。
現在の親株の状況
何とも無い様に見えて、色々な病害虫が発生していますよ。
特に多い虫が、、、
アブラムシ、ハダニです。
抵抗性の事も考慮して皮膜剤で定期防除しましょう。
環境作りも大事です!通気性が良い様に管理して下さい。
アザミウマの発生が目立ってきました
春の害虫といえばアザミウマですね。
今年も発生が目立ってきました。早い圃場では既に被害果もみられます。
アザミウマって?
世界中に分布しているポピュラーな害虫です。
基本的には暖かい気候を好むようです。
植物の樹液を吸い被害を及ぼします。
イチゴにおいては成虫が花に寄生し、幼虫が果実を吸汁します。
吸汁された果実は硬化して商品価値がなくなります。
花を観察するとウニョウニョと動いている虫を発見したら、そいつがアザミウマです。
被害果は色つやがなくなり、硬くなります。美味しくもありません。
アザミウマの対処法
最も効果が高い薬剤は「スピノエース」です。
ベトナムの巨大アザミウマにも唯一効果があるようです。
天敵(チリカブリ)を導入していても使用できますが、導入直後はやめときましょう。
その他にはウララDFが効果が高いという情報もありますよ!
春の多湿は廃カビ注意
最近では温かい日が続き、すっかり春の気候になってきました。
ただ温かい日に雨が降ると廃カビになりやすくなります。要注意ですよ。
廃カビ病の概要
病原菌の種類:糸状菌
病原菌が寄生し増殖し発病します。
特に果実での被害が多く、軟化→カビという流れになります。
廃カビが発生しやすい条件
・温度 20℃前後 30℃以上では活動が弱くなります。
・曇雨天の時に胞子を飛散
春の雨の日はベスト条件になってきますね。
廃カビ病対策
この時期は収穫が忙しく、なかなかピンポイントで防除できないですよね。
防除ができないのであれば、せめて廃カビが好まない環境を作って予防しましょう。
とにかく換気が大事です。
夜温が高い雨の日などはハウスのサイドを少し開けて空気を動かすことも大事です。
できることはやっておきましょう。
余裕があるなら雨があがれば防除して下さい。
ラクトプラス1000倍は廃カビに良く効きますよ!!
ちなみにAIによる廃カビ予測も可能な時代になりました。
AIによる病害虫予測サービスが商品化されています
とうとうAIが農業に参入する時代が来ました。
電動機器の大手メーカーであるBOSCHにより開発されました。
商品名は「Plantect」になります。
Plantectの概要
温度、湿度、CO2濃度、日照を常にモニタリングし、それをAIで解析し病害虫を予測するというものです。
現状ではトマトの廃カビの予測しかできないようです。
ただしトマトの廃カビの予想精度は92%とかなり優秀。
基本的には以下の物だけで良いみたい。特別な工事は必要ないという点は気軽に取り組めるのかもしれません。
そもそもAIとは何?
AI=人工知能ってことは知られていますが、結局よくわからないですよね。
プログラミングと何が違うの?って話ですが、プログラミングは決まった作業を正確に行うことに目的をおいています。対してAIは様々な情報をデーターベースに貯め込み、そこから最適な判断を提示することが目的です。
だからAIは情報を貯め込むほど正確な判断ができるようになるのです。
今回の商品も使う人が増えれば増えるほど精度が増してくると思いますよ。
多くの農家さんの経験を全て記憶し、最適な判断をするのですから凄いですよね。
BOSCHのPlantectに期待すること
農業においてAIの利用価値は高いと思います。ただ現状では廃カビのみしか対応していないなど、まだまだデーター不足なのでしょう。
今後利用者が増え、経験を蓄積していくことで病害虫予測の幅が広がると思います。
そのためには多くの方が利用する必要がありますね。
まとめ
ついに農業にもAIの時代が来ました。
昨年までは農業EXPOでもモニタリング技術が主流だったのに、時代の流れは速いですね。今年のEXPOでは確実にAIを利用した技術がブースに並ぶでしょう。
AIの後はブロックチェーンの利用っていう未来が見える・・・
春を感じる様になりました。
寒さの峠は越えて、いよいよ春らしくなってきました。
新葉も立ってきて、ハウス内からは活き活きとした雰囲気を感じ取れますね。
農家さんからも安心感が感じられます。
春の管理に変える
今までは保温して樹勢維持に努めてきましたが、これからは樹勢を抑えて下さい。
春化が進み過ぎると木ボケになり、花が弱くなります。
日中20℃を意識して冷やしましょう。